【独自記事】Apple School Managerのユーザーに割り当てる役割とその権限

※本記事は、「iPadと学び」オリジナル記事としてご寄稿をいただいた記事です。 執筆:教育産業株式会社 チーフコンサルタント 山口 宗芳 様
想定している読者としては、教育委員会でiPadのアカウントや端末、アプリケーションなどの管理をしている人や、学校やエリアでICT担当としてその管理業務を一部引き受けている人、そしてその管理に関与している事業者やICT支援員の方などとなります。

Apple School Manager(以下、ASMと書きます)を利用開始すると、ずっと一人の人が管理し続けるということは運用上あまり好ましくなく、その人が何らかの事情で運営に携わることができなくなった時に、混乱を招くことになってしまいます。したがって、ASMの運用については複数人で管理することが望ましいです。

今回は、管理者さんが一緒に管理をしてもらうユーザーを増やすタイミングで理解が必要となるであろう、ユーザーアカウントに付与する役割について、その種類と操作権限範囲をご紹介します。

ASMで作成したユーザーアカウントの役割と権限

Apple School Manager内でユーザーアカウントを作成する際には、必須項目としてそのアカウントの役割を設定することになります。ASM上で用意されている役割は、全部で8種類あるので、1つずつご紹介します。

なお、それぞれの役割の権限についての説明は、下記Apple公式サポートページから引用しています。

Apple School Managerの役割とアクセス権を確認する

サイトマネージャ

サイトマネージャの権限は、利用規約のアップデートを除き管理者と共通です。

ほぼ全権管理者となるのが、サイトマネージャになります。

ユーザマネージャ

ユーザマネージャは、IdPとSISへの接続の管理、パスワードのリセット、アカウントの手動追加ができます。

ユーザアカウントの管理に特化した役割ですね。

デバイス登録マネージャ

デバイス登録マネージャは、モバイルデバイス管理(MDM)ソリューションへのデバイスの割り当てを管理できます。デバイス登録マネージャは2人以上配置することをおすすめします。例えば、学区内の2つの学校が異なるMDMサーバを実行していて、それぞれの学校が各自のMDMサーバにデバイスを割り当てたい場合などに便利です。

ASM上で、導入しているMDM側へとDEP登録されているiPadの情報連携を取るための設定ができる役割になります、

コンテンツマネージャ

コンテンツマネージャは、Appとブックの購入ができます。購入アカウントごとに購入履歴が管理されるため、別個の財源から購入できます。

この役割は、あくまでアプリのライセンスを手配するものとなり、アプリの配信はASMの機能としては用意されておらず、導入しているMDMからの配信となりますので、ご注意ください。

マネージャ

マネージャは、クラスの作成と編集、手動で作成したクラスの削除、およびユーザのアカウントステータスの変更ができます。

マネージャは、AppleのClassroom Appやスクールワークを利用するにあたって必要なクラス情報の管理を行う役割になります。

職員

職員の役割が割り当てられたアカウントでは、Apple School Managerに表示されるデバイスとコンテンツマネージャが購入したコンテンツを使用できるほか、AppleSeed for ITへの参加が可能です。

職員の役割は、ちょっと分かりづらいですが、ASMに登録しているiPadとアプリの管理の権限がある、という解釈になります。

教師

教師は、コンテンツの購入と再割り当て、生徒のパスワードのリセット、「スクールワーク」での生徒の進捗状況の確認などができます。

教師の役割設定は、AppleのClassroom Appやスクールワークを利用する際に必要な管理対象Apple IDに付与するものになる重要な役割です。

生徒

生徒の役割が割り当てられたアカウントでは、Apple School Managerに表示されるデバイスとコンテンツマネージャが購入したコンテンツを使用できます。

生徒の役割設定は、AppleのClassroom Appやスクールワークを利用する際に必要な管理対象Apple IDに付与するものになる重要な役割です。なお、小学校の児童や大学や専門学校の学生の場合でも、この生徒という役割をユーザーアカウントに割り当てることになります。

最後に

初めてASMを利用する時に、今回紹介した役割が具体的にどんなものかイメージしづらいと思いますので、この記事を参考にしていただき、1人1人のユーザーアカウントに対して、適切な役割を設定してくださいね。

執筆:教育産業株式会社 ICT営業部 

チーフコンサルタント 山口宗芳

自己紹介

教育機関向けiPad導入運用サポートを担当。これまでに学校導入に携わったiPadは10万台超。iPad本体だけではなく、Apple社の提供する学校向けソリューションであるApple School ManagerやApple Configurator2の知識を有し、周辺機器やMDMなど幅広い製品を含め、iPad導入計画の立案や提案、運用に課題を抱えている教育機関へ最適なソリューションを提案・提供している。
2019年3月、Appleプロフェッショナルラーニング基礎インストラクター認定。