Apple School ManagerとGoogle Workspaceの連携がスタート!
※本記事は、「iPadと学び」オリジナル記事としてご寄稿をいただいた記事です。
2022年5月にAppleより公式リリースにて、
Apple School ManagerでのGoogle Workspaceについて
『Apple School Managerで、Federated Authenticationを使用してGoogle Workspaceをリンクすると、ユーザはGoogleのユーザ名とパスワードでサインインできるようになります。』
という公式リリースがありました。
今回は、こちらのニュースを深堀りしたいと思います。
ASMとGoogleWSをリンクするメリットって何?
そもそも今回のリリースの肝として伝えられている、AppleSchool ManagerとGoogle Workspaceを相互連携することによるメリットは、どんなことがあるのでしょうか?
『この操作を完了すると、ユーザはGoogle Workspaceのユーザ名(ユーザプリンシパル名)とパスワードを管理対象Apple IDとして利用できるようになります。その後、それらの認証情報を使用して、割り当て済みのiPhone、iPad、iPod touch、Mac、さらにWeb上のiCloudにサインインすることができます。』
とApple公式のサポートページで伝えられているように、学校現場で教員・児童・生徒が使っているGoogleアカウントのIDとパスワードで、Appleの管理対象Apple IDとしても利用することができる、というメリットがあることが分かりました。
具体的なメリットとは?
メリットをより具体的に説明すると、
Google Workspaceで利用しているGoogleアカウントと同一の管理対象AppleIDで、以下に挙げるオンラインストレージや様々なサービスが利用することができるのです。
- iCloud ストレージ 200GB分
- スクールワーク
- クラスルーム
- 組織内の他ユーザーと Pages、Numbers、Keynote で共同作業
GIGAスクール構想による1人1台タブレット導入の際に、タブレットはiPadを選定、且つGoogle Workspaceを利用している自治体も多いのではないでしょうか?
今回のニュースは、前述の環境で運用している自治体の学校での利用シーンでは効力を発揮することになるのではないでしょうか?
Microsoft Azure AD連携も以前から対応
なお、Google Workspaceとの連携がなされる以前より、Microsoft Azure ADとの連携がスタートしているため、Microsoft365などの利用で使用しているMicrosoft アカウントと同じ管理対象Apple IDを手配することも可能です。
ただし、管理対象Apple IDとしてリンクできるのは、Google WorkspaceまたはAzure ADのどちらか片方のみとなり、前述の2つを同時にリンクすることはできない仕様のため注意が必要です。
執筆:教育産業株式会社 ICT推進部
チーフコンサルタント 山口宗芳
教育機関向けiPad導入運用サポートを担当。これまでに学校導入に携わったiPadは10万台超。iPad本体だけではなく、Apple社の提供する学校向けソリューションであるApple School ManagerやApple Configurator2の知識を有し、周辺機器やMDMなど幅広い製品を含め、iPad導入計画の立案や提案、運用に課題を抱えている教育機関へ最適なソリューションを提案・提供している。
2019年3月、Appleプロフェッショナルラーニング基礎インストラクター認定。